タイに来る予定のある方は、必ず知っておくべき事項についてこの記事では解説します。タイは日本とは異なる風習、文化、宗教を持つ国です。日本では問題のない行動でも、タイ人に不快感を与えたり、不敬罪に触れる可能性があることもあります。この記事では、タイを楽しく旅行、滞在するために知っておくべき事項を解説します。タイの風習・文化・宗教に関する知識と適切なタイのマナーを身につけましょう。

タイの基本的なマナーについて

挨拶(合掌)

タイの挨拶は、両手を首元の手前あたりで見せ軽く頭を下げる合掌です。日本では頭を下げるお辞儀がありますが、基本的には合掌(タイ語では「ไหว้=ワイ,wai」)で挨拶をします。身分の下(年下や部下など)が身分の上(年上や上司、お客さん)の人、初対面の人に向けて合唱します。合掌をされた場合は、基本的には合掌で返します。親しい友人同士では一々合掌することはありません。かえって距離感を感じられる場合もあります。

また、こちらから合掌をしても相手側から合掌を返されない場合もあります。これは、身分が上の人が下の人に合掌をすると徳が無くなるという意味を持つ場合もあるので、「挨拶したのに返してくれない!」と思うのは誤りです。その場合は、相手側から会釈や「元気?ご飯食べた?」などと軽い言葉をかけてくれるケースがほとんどです。

※全員に合掌をする必要もなく、外国人の方はいちいち合掌をしなくても特に問題はありません。タイ人はその点を理解してくれています。

人前で怒るのはNG

多くのタイ人は、人前で怒られることを嫌がります。プライドが傷つけられるからです。また、タイ人に対して怒るという行動は自分の身を危険に晒したり、ご自身の評価を下げる行為です。特に大声で罵倒することは侮蔑される行為として受け止められるので、やめておきましょう。会社内で罵倒するようなことは無いとは思うのですが、叱る場合は個別に声をかけるようにしましょう。

また、タクシーに乗っているとぼったくりや失礼な態度を取られることを体験することがあると思うのですが、タクシードライバーやその他低所得の方は、特に怒ると手が止められません。拳銃を持っている場合もあるので最悪殺されることもあります。タイでのタイ人との揉め事はお勧めしません。外国人は、タイでは弱い存在です。

チップ

タイでは、サービスを受ける場合、お店によりますがチップを求められたりサービスチャージを請求される場合があります。サービスチャージに関しては、請求時にレシートに含まれているので払うしかありませんが、チップは払わなくても特に問題はありません。アメリカのようなチップ文化はタイにはありません。

ただ、マッサージが気持ちよかった、ホテルの荷物運びを手伝ってくれた、駐車場を優先的に確保してくれた等のケースはご自身が気持ちよくサービスを利用できたら支払ってあげると喜ばれます。タイ人の笑顔はほんと癒されるくらい笑顔になるので、ちょっと多めに払ってあげるとご自身も幸せになれると思います。

ゴミのポイ捨て

ゴミのポイ捨ては、どこの国であっても良く無い行為であり、条例に違反する場合があります。タイでも場所によっては罰金を取られるケースがあります。街を綺麗にするのは、市民だけでなく外国人観光客の協力も必要ですので、ゴミのポイ捨ては辞めましょう。

タバコ

室内は全面禁煙であることが大半です。一部の居酒屋やバーでは喫煙が許されていることもあります。一報、路上での喫煙は指定された場所であれば問題ありません。多くの場所に喫煙所が設置されています。指定外の場所での喫煙は罰金の対象となりますので、吸う場所の近くに禁煙マークがないかどうかは確認してください。

設置されていなくても人気の無い場所であれば、吸っても問題はありません。ただ、タバコのポイ捨ては罰金の対象となりますのでご注意ください。

また、電子タバコを吸うことも違法です。タイでの電子タバコに関する詳細を知りたい方は「【バレなきゃ大丈夫!?】タイに電子タバコやアイコスを持ち込む方法について」を併せてご一読ください。

お酒

タイでは11:00 – 14:00、17:00 – 深夜の間でしかお酒の販売が出来ないように法律で禁止されていいます。例え14:01だとしても時間を過ぎているとコンビニ等であれば、システム上販売が出来ない様になっているので、どんなに交渉しても買うことはできません。

ただ、買うことはできませんが飲むことは問題ありません。また、リゾートやホテルであればその時間帯でも買えてしまうという穴があります。路上で飲んだり部屋で飲むのことも特に問題はありません。

大麻・マリファナ

2022年6月9日からタイでは大麻が事実上合法化されました。バンコク市内には、多くのマリファナショップが立ち並んでいます。なので、大麻を吸いに遊びに来る方も増えるかと思います。但し、気をつける必要があるのは、公共の場で吸うことは違法であり、3ヶ月の禁錮または25,000バーツ(=100,000円)を課せられます。

食事のマナー

スプーンとフォークで食べるのが一般的

たいと日本では食文化が異なります。タイでは、お箸を使うことももちろんあるのですが(麺類や中華料理等)、右手にスプーン、左手にフォークを使って食事をすることが一般的です。

音を立てて啜るのはNG

麺類を食べる時は、どうしても啜りがちな我々ですが、タイでは音を立てて啜る行為は行儀が悪いとされています。タイ人は、麺をフォークやお箸に絡め、スプーンに乗せて器用に食べます。美味しい人気のクイティアオ(タイの麺料理)をレストランで食べるときに、たまに大きな音を立てて啜っている日本人をみかけますが、あまり行儀が良くないので出来るだけ避けましょう。ただ、タイ人は基本的に優しいのでそんな外国人を見かけても注意はせず、そっと微笑んでいます。

食器は持ち上げない

お茶碗等の器を持ち上げて食べるのはタイではマナー違反です。フォークとスプーンを使って食べるので、基本的に両手は塞がるものですので、物理的にあまりしないと思いますが。スープ類もスプーンを使って少しずつ食べます。口に器を運んで飲む行為も行儀が悪いので控えることをお勧めします。

手を使って食べる

これは、食材によってOKです。もち米、野菜、えび等、手を使って食べた方が明らかに食べやすい場合は、手を使って食べてOKです。

いただきます・ご馳走様を言う文化はない

基本的にその様な言葉はないです。類似の言葉として「先に食べるよ」はありますが、ご馳走様に関しては聞いたことがありません。

料理を食べ始める順番

タイにも上下関係はあります。基本的には身分が上の方が手をつけてから食べることが多いですが、あまり気にせず食べ始める人もいます。これは、ケースバイケースで対応していきましょう。基本、待つことをお勧めしますし、身分が高い1の場合は、他の人に食べる様勧めるのが好ましいです。

タイの宗教タブーやマナー

寺院での肌の露出度合い

寺院に訪れる際には、肩と膝を覆う服装を選ぶようにしましょう。男女ともに、ショートパンツやタンクトップ、ミニスカートなど露出度の高い服装は避けるべきです。長袖のシャツやブラウス、長めのパンツやスカートが適切です。

女性はお坊さんに触れてはダメ

タイの僧侶は、日本の僧侶と異なり結婚どころか女性に触れることができません。女性に触れると今まで積んできたお坊さんの徳が全てなくなるとされているためです。男性が触れることは大丈夫です。街中でお坊さんを見かけたら一定の距離を置く様にしましょう。

足の裏を人に向けたりしない

タイでは、足の裏が最も汚い部位と考えられています。そのため、椅子に座るときに足を机の上などに載せて寛ぐなんてことはマナー違反です。タイ人は相当嫌がりますので、絶対にしないようにしてください。特にお坊さんや仏像に足を向けることはご法度です。座る時は、正座等の大勢で座り足を向けない様に心がけましょう。

また、他人の足を跨ぐことも失礼な行為とされています。もし、電車等でまたぐ必要がある場合は一言すみません等声をかけて、足を退かしてもらう様にしてください。

頭を触ってはいけない

タイでは頭に「精霊が宿る場所」として神聖視されています。そのため、他人の頭を触ることは大変失礼にあたるので気をつけましょう。特に年長者や尊敬すべき人々に対しては、絶対に・決して頭を触らないようにしましょう。日本の漫才のツッコミ(頭を叩く行為)はタイでもだいぶ冷めた目で見られています。

一方、小さな子どもの頭をなでてかわいがることは問題ありません。子供は特別な存在として扱われ、頭を触られることは幸運や祝福を意味することがあります。ただし、それでも子供に触れる際には、相手の同意を得るか、親や保護者の同意を得てから触ってください。

恋人同士の場合であれば頭を触ることは問題ありませんが、こちらもパートナーに確認を取ることをお勧めします。

仏像を国外へ持ち出すのは違法

タイの税関の情報によると、仏像の持ち出しは許可がなければタイ国外への持ち出しは禁止されています。お土産で販売されているものであっても、大きさが縦もしくは横が12cm以上の大きさがある場合は、Fine Arts Departmentへの輸出許可を申請し、許可書を得る必要があります。また、仏像の首だけ、手だけといった体の一部だけの仏像も持ち出しが禁止されています。

王室に敬意を払う

王室に関するネガティブな発言等は不敬罪の対象になる

タイの王室に関しては、日本語であっても批判等は言わないようにしてください。外務省からも下記の様に注意喚起が出ています。冗談等では済まされません。

(1)王室関係
 タイ国民の国王、王族に対する尊敬の念は深く、刑法上「国王、王妃、皇太子、摂政に対する罪」として刑罰(いわゆる不敬罪)が設けられており、例えば王室を侮辱した場合、3年以上15年以下の禁錮に処せられるおそれがあるほか、社会的にも厳しい批判を受けることにつながります。

外務省海外安全情報

映画館で国王賛歌が流れたら起立

映画館で映画を見るときに本編が始まる前までに色々な広告が流れますが、その広告の後にタイでは国王賛歌がながれます。この時、とにかく起立をしてください。王室への尊敬を表する行為です。近年、タイの若者を中心として立たなくなっている姿を見かけますが、外国人である我々は起立するの一択です。

朝8時と夕方6時は国家が流れる=直立不動

こちらも王室への敬意を評します。日本のテレビやYouTubeでも取り上げられたりするので知っている方も多いかと思いますが、この時間になると一部のオフィス、街中、駅等で曲が流れます。その場合は、直立不動です。スマホで動画を撮る方もいますが、なるべくはそのままでいることが良いかと思います。周りのタイ人の方々の動きがその時間だけ止まりますので、郷にいれば郷に従えということで、うまく合わせてください。